家族葬を考える パートⅡ⑱ 無宗教のご葬儀

節電の夏が終わりました。今年の夏は例年よりやや忙しかったのですが、9月に入ってからは「落ち着いて」います。「落ち着いている」というのは仕事が少ないという意味です。私たちの業界は、商売柄とでもいいましょうか、「商売が繁盛している」とか「暇で困る」とかいう直接的な表現はあまりせず、「忙しい」とか「落ち着いている」というような遠回しな表現を使うことが多いのです。葬儀屋さんが繁盛していると聞いても気分良くないですよね。ところで、この夏は無宗教のご葬儀が3件ありました。無宗教のご葬儀というのは、司式者(お坊さんや神主さんや牧師さんなど)をお呼びしないというだけでなく、宗教的な儀式を取り入れないご葬儀のことです(お坊さんはいなくてもお題目をあげる宗教もあれば、みんなで賛美歌を歌うという場合もあります。念のため)。どうして無宗教のご葬儀を希望する方が増えているのでしょうか。まず考えられるのが宗教的な理由です。菩提寺がなかったり、仏式葬儀に対する抵抗感があったり、夫婦で信仰が違うなどの場合です。次に経済的な理由です。仏式葬儀においては読経や戒名などお布施という金銭的な負担はかなり大きくなります。家族葬のように小規模なご葬儀では相対的にも大きな負担になりますので、事情によってはやむを得ない場合もあります。一方で、自分たちはこういうご葬儀をやりたいという積極的な考えでそれを希望する方もいらっしゃいます。いずれにしても、そこで問題になるのは、ご葬儀で何をするのかという問題と、故人の弔いの問題です。仏式葬儀ではお坊さんがお経を読んで、参列者がお焼香をすることで、遺族も参列者も「これで故人は成仏できるだろう」という気持ちになります(失礼な言い方で申し訳ありません)。キリスト教や神式も同様です。死後の世界というのは誰にもわからないので、誰かに「これで大丈夫」と言ってもらいたいのです。そのために宗教があり、宗教者がおり、儀式の中心に司式者がおり、その人の言う通りにすればきっと浄土か天国へ行けるであろうという安心を与えてもらいたのです。とにもかくにも宗教者がいない無宗教のご葬儀をどう行うかという問題になります。自分たちで式次第まで考えてこられるような方は、それが可能かどうか、時間や費用はどれくらいかかるかなどをすり合わせてゆけば、妥協点は見つかりますが、特に何をしたいというご希望がない場合は一緒に考えてゆかなければなりません。
次回は今まで私たちの会社で執り行った無宗教のご葬儀から参考になる例をいくつかご紹介させていただきたいと思います。

宣伝です

全館ワックスをかけました。ピカピカです。
メモリアルホール柳崎会館は清潔感のあるホールです。大切な儀式をきれいな式場で。
画像

この記事へのコメント