家族葬を考える⑨ 実例2

葬儀式場を決める理由として恐らく一番多いのは、自宅から近いということです。言うまでもなく、ご葬家様にとっても会葬者(特に近隣の方々)にとっても式場が近いということは何かと助かります。実際、ご会葬の方々のことを考えて式場を探す方もよく見受けられます。ところが家族葬に関しては、親族以外は参列しないわけなので、その気になれば自宅から遠く離れたところでも可能です。実際、当社を利用された方の中には東京都内という方もいらっしゃいました。結婚式のように海外でとはいかないでしょうが、故郷や思い出の場所で葬儀なんていうことがこれから多くなるかもしれません。海外で結婚式といえばその多くはキリスト教の教会でなさると思うのですが(参列したことはありませんのでよくわかりませんが)、ご葬儀をキリスト教でという方は本当に少数です。以前に施行させて頂いた方でクリスチャンの方が家族葬をされました。とっても良いご葬儀(私はそう思っています)でしたので、その時の様子をご紹介させていただきます。
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ご依頼主は60代の女性で、同居されているお母様がお亡くなりになりました。一報を受けてご自宅に伺い、お打ち合わせとなりました。ご夫婦とご親戚数名で家族葬をなさりたいとのこと。ご近所の方々が余計な気遣いをされないよう、夕刻に静かに故人を当社会館に搬送させていただきました。打ち合わせの主な内容としては、牧師さん等はお呼びしないこと、祭壇はシンプルに清楚にということでした。そう、特に儀式というものはせず、ただ、皆で温かく送ってあげたいとのことでした。葬儀社としては、司会進行というものが付き物なのですが、それも特に必要はないということになりました。正直なところ、あれこれ考えて設営や進行をするのがご葬家様のためだと思っているふしもありますので、何だか申し訳ないような気がしたものです。
式場の設営は白いお棺を式場の中央に安置し、周りを囲むようにお花のアレンジを並べるという形式で、ご葬家様のご希望通りに清楚な感じに仕上げることができました。そして、参列者の方々のために献花を用意し、聖書の抜粋と賛美歌をコピーし準備は完了しました。では、皆さんがどう過ごされているかというと、賛美歌と祈りそして聖書の朗読です。それも何時にそれを始めるとかいうことではなく、誰か参列者が来られたりした時に、「さあ、皆さんで歌いましょう」と言って皆で賛美歌を歌うのです。参列者の方も恐らくクリスチャンの方なのでしょう。何のためらいもなく一緒に歌っておられました。式場から聞こえてくる賛美歌や朗読の声は本当に温かく優しいものでした。儀式がないとは書きましたが、前夜式、葬式という形ではなく、この二日間の全てが一連の儀式であるように時が流れていきました。ご出棺前には少し儀式らしく、献花、賛美歌そしてお花入れをしていただき、最後のお別れとさせていただきました。神に一切を委ねるというキリスト教の教義においては、故人のために何かをするというよりも神への祈りをささげるということが何より大切であるということを改めて教えられたような二日間でした。参列者は二日とも10名ほどでしたので、ご葬儀という場でありながらとてもゆったりと時間が過ぎた気がしました。ご葬家の方にも「希望していた通りの送り方ができました」と言っていただき、こういう送り方送られ方も良いかもしれないと感じました。
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