家族葬を考える⑥ 家族葬の費用について その2

前回に引き続き家族葬と費用についてです。
家族葬が一般的なご葬儀と比べて総費用が安くなるのは当たり前で、実際のご葬家の皆さんの負担する金額が大切であることは前回申し上げました。今回のポイントは無駄と見栄です。誤解が生じると困りますので初めに申し上げておきますが、これから書くことは批判ではありません。あくまでも家族葬と費用という観点から一般的な葬儀との比較をするのが目的ですので宜しくお願いします。
一般的なご葬儀において、後からご葬家の方がよくおっしゃることの一つに通夜料理のことがあります。「料理が余ってもったいなかった」とか「料理が足らなくて、来てくれた方に悪いことをした」等などです。私たち葬儀社の担当者もご葬家様との打ち合わせの中で、葬儀の会葬者数を把握し、料理を発注するのですが、会葬者数の予想が大幅に外れたりした時は、料理が随分余ったり、足らなくなったりすることもあります。今更言うまでもなくご葬儀の費用というのは、予想は立てられますが、実際の費用は終わってみなければわからないものなのです。上記の料理のケースのように、一般的なご葬儀では料理が余るかもしれないというリスクがつきものなのです。別の言い方をすると余るかもしれないという前提で注文しなくてはなりません。大袈裟にいうならば、無駄がでるのははある程度覚悟しておかなくてはなりません。ところが家族葬の場合はどうでしょうか。そもそも参列者が限定されていますので、たとえ料理を注文するとしてもまず無駄はありません。それどころか、来る人の年齢層などもわかっているので会食そのものをもっと自由にすることができます。良い悪いは別として、一般的な通夜料理に限らず、事情が許す範囲で色々な料理を用意することもできます。例えば、ビールが好きだった故人を偲んで生ビールをみんなで飲むというのもありです。
そしてもう一つのポイントの見栄の部分です。一般的なご葬儀では、様々な関係から会葬者が来られます。会葬者は祭壇の花の名札や司会者のナレーションを聞き、喪主の勤務先や菩提寺、親戚関係など、実は、意外に多くの個人情報を知ることになります。また、式場はどこだったとか祭壇はどうだったか、何人くらい来ていたというようなことでその人の交際の広さや経済状態まで勝手に推測することもあります。そうなるとご葬家の中にはどうしても見栄を張りたいという気持ちが働いてしまう方があるのもまた事実で、ついワンランク上の祭壇をとなってしまいます。家族葬の場合は、そういうことはあまりありません。悪い意味ではなく、最低限の飾りと、必要にして十分なお花、そして、故人が好きだったものをみんなで持ち寄って飾ってあげる。そんな、小さくても温かみのある祭壇も良いものです。生花に名札もなくても良いし、故人が大好きだったピンクのバラを飾ってあげる。参列する皆さんの同意があれば、今まで、「こうでなくてはいけない」と思っていたことが、もっと自由にアレンジできるのです。同じ金額でも使い方次第でとても素敵な葬儀が出来るかもしれないのが家族葬の良さでもあります。
(注…宗教によっては勝手なことが許されない場合もあります)

なお、葬儀費用を安くあげるという言い方をすると、とても抵抗のある方もいらっしゃると思います。家族のために何十年も一生懸命働いてくれた人の葬儀だとしたら、最後くらいお金のことは気にせずに立派な葬儀をしてあげたいという思いや、葬儀費用を値切ったりすることへの抵抗感は理屈ではなく確かにあると思います。立派な葬儀をしてあげたことで、遺族の方々も自分たちができる精一杯のことをしてあげたという気持ちを持ち、けじめをつけることも大切なことかもしれません。申し上げたいのは、葬儀というのは現実的にはとてもお金がかかります。少しでも納得して使っていただきたいということです。次回に続く。

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