家族葬を考える⑱ 業界紙よると…

他の業種と同様に葬儀業界にも専門誌がいくつかあります。全く始めて見る人はちょっと驚くかもしれませんが、ご葬儀や仏事に関する様々な情報が記載されています。ちなみに、年に何度かは葬祭用品などの展示会まで催されます。その中の一誌に「フューネラルビジネス」という専門誌があり、その11月号で家族葬についての特集が組まれていました。「家族葬をめぐる最新動向」というタイトルの特集では、その見出しで「広がる家族葬。自由スタイルと社会的連帯感の狭間で求められる提案力」が今後のテーマであるとしています。本文の中では、インターネット調査の結果として、「家族葬を知っているか」という問いに対して54%の人が「知っている」と答えたそうです。当然年齢が上がればこのパーセンテージはもっと高くなるであろうが、近年になって生まれたといっても良いこの言葉をすでに半数以上の人が知っているという結果である。個人的な感想を言わせていただければ、「家族葬」というネーミングを誰が最初に使ったかは定かではありませんが、とてもうまいネーミングであったと思います。何といっても語感に温かみが感じられますので、「密葬」などという言葉と比べれば、あまり抵抗がなく受け入れられたのではないでしょうか。さて、さらに特集記事のデータに目をやると、「少々古いデータになるが」と前置きした上で、2001年の「葬儀にかかわる費用等調査報告書」の結果が記載されています。それによると、家族(自分以外)の葬儀に対しては、「お金はかかっても人並みに行いたい」という人が40.9%なのに対し、自分自身の葬儀に関しては、それが12.6%になってしまうのである。ちなみに、自分自身の葬儀に関して、「親しい人とこぢんまりとしてほしい」という回答は59.1%にものぼります。これらのデータが意味するものは、家族葬というものがかなり浸透してきており、自分自身の葬儀はそれで構わないし、出来ればそうしてもらいたいが、自分以外(例えば親)の葬儀となると、家族葬という選択をするには、少々勇気がいるというような微妙な心理状態があるのではないでしょうか。好意的に取れば、自分は慎ましやかに、でも自分以外の場合にはちゃんとやってあげたいという優しい心が働いているとも受け取れます。気がかりなのは、多くの人が「葬儀にはとてもお金がかかる」と考えているということをこの特集記事が逆説的に露見させており、私たちが真摯に受け止めなくてはならない部分でもあります。
画像


宣伝 家族葬のご相談はメモリアルホール柳崎会館まで

この記事へのコメント