家族葬を考える⑫ そんなに早いお葬式?

 以前も書きましたが、「家族葬」でネット検索(ちなみにグーグル)すると、実に30万件以上もヒットします。これはもう家族葬が特別なことでも特別な言葉でもなくなっていることを証明しています。ヒットしたサイトの上位はやはり商売目的の葬儀社のサイトが多いのですが、中にはNPOや個人のブログなど客観的な情報を得られるものもあります。(こうした参考になるサイトは結構埋もれてしまっていますが…)
 さて、今回は葬儀の「時間」についてです。葬儀の時間を決める際に、特に都市部では火葬場の空き状況を確認してから予約します。従って、葬儀の時間は火葬時間と火葬場までの移動時間から逆算して出棺時間が決まり、開式時間が決まります。一般的に葬儀というのは親戚や弔問客が遠くから来られることも考えられるので、早朝や夕方は避けられる傾向にあります。葬儀式の開式時間は10時から12時が実際に多いのはこうした事情によります。ところが家族葬の場合はそうした既成概念にとらわれることはありません。例えば当社で実際に行った例では午前8時からという家族葬がありました。「そんな早く」とお思いかもしれませんが、このご家族は当社から10分以内にお住まいの方で、ご親戚数名は前夜からお泊りでした。家族葬では、一般の弔問の方が来られる可能性はないですから、いくら早くても家族の都合を優先して構いません。(※宗教者がダメという場合もありますが…)火葬時間が早いので火葬場がすいていたことや、遠方のご親戚が明るいうちにお帰りになれる点も良かったようです。
このように朝早くご葬儀をすることがあるかと思えば、夜にご葬儀をするという方もこれから増えてくるような気がしています。「夜では火葬場が終わっているのではないか」とお思いでしょう。その通りです。どういうことかというと、夜にご葬儀を行うというのは、一般的にお通夜を営んでいる時間をご葬儀(告別式)として、翌日の朝一番に火葬のみをするということです。
誤解を恐れずに言うならば、昨今のご葬儀の形というのはお通夜とご葬儀(告別式)と2日間に分かれてはいますが、実際に行っていることは、一般の参列者からすると2日間とも同じことをしているように感じているのではないでしょうか。会葬者が仕事などの都合などからお通夜に70%~80%といわれており、昼間に営まれるご葬儀(告別式)には一般の会葬者はとても少なくなっております。お通夜は内々で行うものというのはもう昔の話になってしまいました。そのようなことが背景にはあり、家族葬のように2日間とも参列者が同じという場合、同じ事を2度しなくても良いのではないかというのが「夕方のご葬儀」という発想になります。
お断りしておきますが、宗教者からすればこれは認められる話ではないでしょう。仏式の場合で言えば、枕経や授戒、引導作法などその場に応じた作法、読経があり、2日間でワンセットみたいな部分もありますので、菩提寺がある場合には許されないことだと思います。
「月刊葬儀」の碑文谷先生もこの「夜の告別式」については今後増えてゆく可能性のある形態として述べておられますように、従来では考えられなかったご葬儀の形態が増えてゆきますが、その遠因が「小さな葬儀」の増加と無関係ではないことは明らかです。
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