家族葬を考える⑧ 実例1

「家族葬」という言葉をインターネット検索すると、予想通り?大変な数のサイトにヒットします。(かなり後ろのほうですがこのブログもヒットしていました)これもまた予想通りですが、その大半は葬儀社のホームページで、「家族葬ならお任せください」というようなものです。詳しいことはわかりませんが、キーワードを上手に登録したり、SEO対策なるものをすることによって検索結果の順位が随分変わるようです。葬儀社のホームページの場合、業種が業種だけに「人気サイト」になるわけはないのですが、上位に表示された葬儀社には、ネットを通しての施行依頼も結構あるようです。
前置きが長くなりましたが、今回は家族葬の実例をご紹介したいと思います。今回ご紹介させていただくのは、当社で昨年施行させていただいた60歳代の女性の方の例です。
この方との初めての出会いはご主人が亡くなられる数ヶ月前のことです。電話が鳴り、ご相談と施設見学のご希望ということでした。ご主人はお医者様から余命を宣告されているとのことです。数日後、この女性が当社会館においでになり、家族葬を希望しているとの事で、それを一番希望されているのは他ならぬ病床のご本人だということでした。出来ることならば一時退院して自分自身で施設を見てみたいとおっしゃっているとのことですから、本当に強く希望されていることはこちらもすぐに理解できました。奥様は奥様で、葬儀や仏事に関する書籍を購入され、万が一の場合に何をすれば良いのか、どうすれば良いのかをきちんと調べておいでになったことには本当に頭が下がる思いでした。幸い奥様の考えていらっしゃったことと、こちらの施行内容とが概ね一致したため、少し安心されたような感じでお帰りになったことを思い出します。その後二度ほどお電話での問合せなどもありましたが、こちらとしても見学されたことを忘れかけていた頃、奥様からお電話をいただき、ついにその時がやってきてしまいました。ただ、万が一の時のことは事前のご相談の中できちんとお話ができていましたので、すぐに寝台車を走らせ、ご希望通り当社会館にご安置させていただきました。その日は他に特に予定が入っていなかったため、家族控室にそのままご安置させていただき、お式についての打ち合わせとなりました。打ち合わせと言いましても、この方の場合はご葬儀の全体像がすでに決まっておりましたので、本当にそのままで良いかという確認という意味合いのほうが強かったような感じです。家族葬を希望しておられても、いざという場合に様々な状況から、変更になる場合も結構あるのですが、このケースでは奥様の事前のご配慮により、本当にスムーズにお打ち合わせをすることが出来ました。
そしていよいよお通夜当日、家族葬ながらも白木祭壇を飾り、僧侶に来ていただく仏式のご葬儀ですので、小規模ながらも厳粛に式は進行いたしました。参列者は6名。しかし、人数が少なくて寂しいという感じは全くなく、むしろ故人の希望通りのお式が出来たことへのある種の充実感すら感じさせるものでした。僧侶退席後は本当に家族だけでのお通夜です。奥様や娘さんたちの温かく優しい雰囲気がとても印象に残るお通夜でした。
翌日のご葬儀も前日と同様参列者は6名様でした。ご出棺の際は「挨拶」という大袈裟なものではなく、6名それぞれが故人に対する思いを語りかけてあげるというもので、それぞれが短い言葉の中に思いを託してお別れをなさっていました。
お通夜、ご葬儀が無事に終わり、奥様が「本当にイメージしていた通りに出来ました」とおっしゃってくださった時には、こちらも安堵の気持ちで満たされました。私たちの仕事は一件、一件が真剣勝負なのは当たり前ですが、事前にご相談に来られた方は、特に期待を裏切ってはいけないと思ってしまいますので、奥様のお言葉によって本当に報われた気がします。
さて、ご葬儀後のことですが、この奥様はここでも各所によく配慮されていました。翌日から町会、元の職場など各方面に遅滞なく連絡をされ、家族葬を執り行った理由などをきちんと説明されたそうです。聞くところによりますと、その日から毎日毎日弔問客が来られて、しばらく外出も出来なかったようですが、「それはそれで覚悟していたことですから」とおっしゃられていました。普通に連絡をすればそれなりの規模のご葬儀になったであろうことは間違いありません。ちなみに、家族葬を執り行ったことに対して悪く言われたことは特になかったそうです。

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