家族葬を考える⑤ 家族葬の費用について その1

今回は家族葬とその費用についてです。家族葬は一般的な葬儀と比べて費用が安いかどうかといえば、答えはイエスです。規模が小さいわけですから、当然葬儀の総費用は安くなります。ところが現実的なことを申し上げると、大切なのは葬家の方が実際に負担しなくてはならない金額だということです。はっきり言えば、一般的な葬儀の場合は会葬者の人数(=規模)に応じてお香典という収入が入りますので、[総費用-香典の総額=葬家の負担額]という考え方ができます。例えば、一般的な葬儀をつつましく執り行った場合と家族葬と比べて実際の負担金額にそれほど差がないということも有り得るということです。
何故そういうことが起きるかというと、葬儀にかかる費用を項目別に考えてゆくとわかります。葬儀にかかる費用を一般的な葬儀を例に挙げて説明すると概ね次のような項目が考えられます。
①葬儀施行費用(葬儀社によって内容はまちまち) 
②会場使用料 
③火葬料金
④車両費用 
⑤飲食接待費用 
⑥返礼品等費用 
⑦寺院費用等 
⑧寸志、雑費、その他費用
(施行費用の中に会場使用料や火葬料金、車両費等を含んでいる場合もある)
さて、以上の①から⑧のうち一般的な葬儀であろうとも家族葬であろうとも同じようにかかる費用がありますが、わかりますか?そう、③の火葬料金は絶対に必要です。④の車両費用も何らかの形でまずかかります。⑦の寺院費用は無宗教での葬儀を行えばかかりませんが、仏式の葬儀であれば、家族葬だからとお寺様がお布施を安くしてくだされば別ですが、やはりそれ相当の金額が必要です。単純な机上の計算ですが、仮に上記の⑤飲食費用と⑥返礼品等費用をお香典(=収入)でまかなうことができれば、一般的な葬儀と家族葬の費用面での差は①葬儀施行費用、②会場費、⑧雑費の部分だけとなります。
そこで家族葬の費用のポイントになるのは①と②だといってもよいかもしれません。家族葬がこれだけ認知されているので、当然葬儀社としても「うちは家族葬はできません」ということはまずありませんが、どれくらいの内容のものをどれくらいの費用で出来るかがとても重要になってきます。少し前までは家族葬をいやがる葬儀社もあったと聞きます。何故か?答えは簡単、利益があまり取れないことと、家族葬でも1件は1件なので、式場が一つしかない葬儀社の場合、別の葬儀の日程を伸ばさざるを得ないからです。ところが、自分らしい葬儀を尊重する風潮や、昨今葬儀社や葬儀会館も増えてきて、大変失礼な言い方で恐縮ですが、小さな葬儀でもやらないよりましという事情もあり、葬儀社としても家族葬に対しての見方をかえて、むしろ積極的に受け入れるようになってきています。そこで、費用の話に戻りますが、葬儀社によって様々なプランがあると思われますので、まず、漠然と家族葬というだけでなく、自分たちがどういう風に故人を送り出してあげたいかを決め、それに沿った施行が出来、それがいくらで出来るかということを考えなくてはなりません。「とにかく安く」でもいいと思います。その場合は必ず見積もりを出してもらうのが良いでしょう。家族葬に対する葬儀社の対応の一つとして、付加価値を付けるという流れもあります。例えば、一軒家を改築して家族葬専用の会館を作るとか、豪華な居間風の部屋で家族葬を行うとかいう具合です。いずれにしろ、費用対施行内容をよく考えて、納得できれば依頼してもよいのではないでしょうか。
少し長くなりましたので、続きは次回に。

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