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zoom RSS 家族葬を考える パートV@ お布施の定価?

<<   作成日時 : 2011/10/22 14:57   >>

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今回からはパートVということで、雑多なテーマを取り上げてみたいと思います。家族葬についての基本的なことが知りたいという方は申し訳ありませんが、パートTからの記事を参照していただけると助かります。

さて、今回は、10月6日の朝日新聞「オピニオン」の「お布施の定価表示」についてです。この記事では、賛成派として株式会社おぼうさんどっとこむ代表取締役の林数馬氏、反対派として全日本仏教会事務総長の戸松義晴氏のご意見が掲載されています。宗教者の紹介というのは今に始まったことではなく、お葬式でお坊さんを紹介してもらう、ホテルの結婚式で神父さんや牧師さんあるいは神主さんを紹介してもらうというように昔から行われていることなのですが、どちらかというと一般の人が直接依頼するというよりも葬儀社やホテルなどを通して依頼することが普通でした。ところが、時代の流れからいえば当然なのですが、ここにきてインターネットを利用して「僧侶を派遣、紹介します」という会社が次々に出てきました。その代表格ともいえるのが「おぼうさんどっとこむ」です。「どっとこむ」というくらいですからご林氏本人もおっしゃっている通り、れっきとした会社組織であり、会計処理なども明朗である点は宗教法人とは一線を画すところでしょう。つまり、「お布施」としていただくお金は、名目こそ「お布施」ではあっても、会計処理上は「売上」になるということでしょうか。商売なので料金(お布施?)は明確にしなければいけませんし、市場原理が働きますので、需要(利用者)が多ければ儲かりますし、少なければ倒産もありうるということになります。勿論、「お布施の定価表示」の問題と「おぼうさんどっとこむ」が株式会社であるかどうかということは直接関係はありません。戸松氏が危惧しているのは、従来はお寺と檀家との関係性の中で決められていた「お布施」のありかたに、市場原理を持ち込むこととそれに伴って今後価格競争が起こることなのです。そもそもこの問題はどちらが正しいとか正しくないとかいう問題ではなく、仏事や葬儀に携わる業界や仏教会の保守派と改革派の戦いという側面があるように思います。林氏は寺院の生まれで自身も僧侶の資格を有しているということですから、僧侶自身による自浄行動と言えなくもありませんが、お布施の金額を明示することの功罪を自身もよくわかった上で会社の設立に至ったのではないかと私は思います。こういう話をするととても長くなってしまうのですが、仏教は宗教であり、寺院は宗教法人です。宗教は市場原理とはあまり関係ないはずなのですが、実際には寺院経営という問題があります。ここは会社とは根本的に違うところなのですが、会社の場合は倒産してしまえば法的にはそこで終わりですが。寺院の場合は、経営や跡継ぎ問題で行き詰まっても簡単にやめられない事情があります。そこが宗教なのですが、墓地や菩提の弔いという問題があるからです。江戸時代の檀家制度やその影響で寺院の数が多すぎることが根っこにはあるのですが、今更それを言っても仕方がありません。ただ、戸松氏のおっしゃる通り寺院経営は厳しくなる一方なのです。「お布施の価格表示」への反対派の気持ちもよくわかるのは、「お布施の価格表示」イコール「お布施の目安」と受け取られてしまうと、うちの菩提寺はお布施が高いだの安いだのという話になり、場合によっては檀家との良好な関係が崩れてしまう危険性があるからではないでしょうか。菩提寺の役割というのはご葬儀でお経を読むことだけではないはずなのに、「その部分だけを取り上げてお布施が高いだの安いだの言われたらたまったもんじゃない」というのが本音ではないでしょうか(お布施の根拠についての考察はココを参照してください)。一方で賛成派の主張のほうがシンプルです。仏式のご葬儀をする家の中で菩提寺がある家は、ご葬儀は菩提寺にお願いするのが当然で、お布施の額も菩提寺の住職が決めますが、菩提寺を持たない方は葬儀社にお坊さんを探してもらうか自分でお坊さんをさがさなくてはなりません。言い換えると、自分でお坊さんを選ぶことができますので、お坊さんを選ぶ条件の中に「お布施が安い」ということを入れるのはむしろ当然です。そうであれば、お布施の金額を明示してくれた方が有難いということになります。
最初にも書きましたが、「おぼうさんどっとこむ」のような会社が現れるのは当然といえば当然でした。しかし、こういう会社がたくさんネット上に現れて「おぼうさんどっとこむ」が「価格ドットコム」にならないかと思うとそれもやはり違和感があります。次回も引き続きこの問題を取り上げたいと思います。

ここからは宣伝です。
メモリアルホール柳崎会館はJR東浦和駅から徒歩で8〜10分です。
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